docomo・au・SoftBank・楽天モバイル、Wi-Fi Callingは海外で使える? ahamo / povo / LINEMO / UQ / Y!mobile も網羅(2026年版)

Wi-Fi Calling を有効にしておけば、090/080/070 の電話番号は世界中どこの Wi-Fi でも着信・SMS 受信ができます。銀行 OTP(三菱UFJ・三井住友・みずほ・楽天銀行・PayPay銀行)、マイナポータル SMS、宅配通知まで、韓国・台湾・ハワイ・欧米に居ても普通に届きます。ただし携帯会社ごとにルールが違い、楽天モバイルは Rakuten Link アプリという別方式です。出発前に確認すべきポイントを、docomo・au(KDDI)・SoftBank・楽天モバイル・ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile ごとに解説します。

By · Founder, YonoSIMLinkedIn ↗

Published July 28, 2026·10 min read

日本の携帯キャリアと海外 Wi-Fi Calling — Wi-Fi 経由で通話するスマートフォン

要点

日本の主要キャリアはすべて、なんらかの形で Wi-Fi Calling に対応しています。ポストペイドの多くのプランでは、090 / 080 / 070 の電話番号 が世界中どこにいても Wi-Fi 経由で発着信・SMS 送受信でき、しかも国内利用と同じ料金で処理されるのが一般的です。ただし キャリアによって仕様がまったく違います:docomo・KDDI (au)・SoftBank はそれぞれ独自の設定トグルと対応機種リストを持ち、楽天モバイルは標準トグルではなく Rakuten Link アプリ を使う特殊仕様、そしてオンライン専用サブブランド(ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile)は親キャリアの設定を継承しつつ微妙に文言が異なります。韓国・台湾・ハワイ・欧米・東南アジアへ渡航する前に、それぞれ何を確認すべきかを解説します。加えて、なぜデータ通信は旅行用 eSIM に任せるべきかも。

Wi-Fi Calling は「海外でも日本の番号を維持する」を成立させる根幹の機能です。ホテル・カフェ・Airbnb・友人宅の Wi-Fi 経由で電話番号が鳴り、SMS が届く — しかも自分が接続した先の海外キャリアを介した高額な国際ローミングを使わずに、です。ただし各キャリアの海外利用ポリシーは表現が微妙に違い、楽天モバイルはそもそも別方式(アプリ経由)、オンライン専用サブブランドはそれぞれ別途サポートページを持っています。仕様は変わり得るので、下記は「確認ポイント」であって保証ではない 前提で、必ず各キャリア自身のサポート情報で最新の記述を確認してください。

国際ローミング vs Wi-Fi Calling — コストの話

日本の携帯キャリアの国際ローミング料金は仕組みが少しずつ違います。docomo には World Wing と日単位・MB 単位のパック、au と SoftBank にもそれぞれ海外用の日単位プランがあります。ハワイやソウルへの短期渡航でもパック料金は無視できず、欧米に 2 週間となるとまとまった金額になります。どのキャリアでも、費用面で最も予測可能な組み合わせは同じです:Wi-Fi Calling で日本の番号を海外でも受けられるようにしておく(音声と SMS はこれで OK)、そしてデータ通信は旅行用 eSIM に任せる。この構成なら、銀行 OTP、宅配通知、マイナポータル SMS、LINE 通話、家族との通話はいつも通り日本の番号に着信し、データ通信の料金は出発前に決めたフラットな金額で済みます。

どのキャリアでも確認すべき 3 点

  1. 自分のプランと端末で、海外からの Wi-Fi Calling が許可されているか? 多くのプランで許可されていますが、キャリア販売でない Android は通信事業者プロファイルが必要な場合があります。細則のなかで最も重要な項目です。
  2. Wi-Fi 経由の海外発着信・SMS はどう請求されるか? 多くのポストペイドプランでは、Wi-Fi 経由で日本の番号に発信・受信する通話と SMS は国内利用扱い(プランに含まれる、または国内料金)です。現地番号への発信は別料金になることがあります。
  3. ほとんど使わなくても番号は維持されるか? ポストペイドは支払いを続けていれば基本的に番号は維持されます。プリペイドや MVNO 系の場合は失効ルールを確認してください。

キャリア別の確認ポイント

NTT docomo

docomo はポストペイドの多くのプランと、docomo で販売された最新の iPhone・Android で Wi-Fi Calling をサポートしています。自分のプランが海外での Wi-Fi Calling を許可しているか、自分の Android 端末が docomo の対応機種リストに載っているか、Wi-Fi 経由の通話が日本番号 / 現地番号でどう請求されるかを、docomo 公式の Wi-Fi Calling サポートページと国際サービスページで確認してください。Wi-Fi Calling と eSIM だけで運用するつもりなら、SIM 側の World Wing / 国際ローミングは OFF にしておくのが安全です。

au(KDDI)

au の Wi-Fi Calling(au Wi-Fi コール、Wi-Fi Calling として表記されることも)は iPhone と対応 Android で動作します。自分のプランの海外挙動、Android 端末が対応しているか、au の海外用データ / 音声オプションとの組み合わせを確認してください。docomo と同様、SIM 側の国際ローミングは OFF にして、データは eSIM に任せる構成が基本です。

SoftBank

SoftBank も iPhone と、対応が広がりつつある Android で Wi-Fi Calling をサポートしています。自分のプランが海外での Wi-Fi Calling を許可しているか、端末(特に SIM フリー品)が SoftBank の通信事業者プロファイルを保持しているか、Wi-Fi 経由の通話が日本 / 現地番号でどう請求されるかを確認してください。VoLTE を有効にし、緊急通報用の住所も出発前に登録しておきます。

楽天モバイル — Rakuten Link という特殊解

楽天モバイルは他社とは違うアプローチです。標準の Wi-Fi Calling トグルではなく、Rakuten Link アプリを介して音声通話と SMS を扱います。Rakuten Link 経由で日本の番号に発信する通話は世界中ほぼどこの Wi-Fi(あるいはデータ通信)からでも無料です。副作用として、eSIM のデータ通信経由でも動くのは大きな利点。ただし注意点:Rakuten Link を経由せずに標準の電話アプリに直接かかってきた着信には国際通話料金が発生することがあります。楽天モバイルの運用は「発着信は必ず Rakuten Link に集約し、常時起動しておく」がセオリーです。iOS / Android どちらでも動作します。

ahamo(docomo オンライン専用)

ahamo は docomo の回線を使うため、対応機種であれば docomo と同様に Wi-Fi Calling を利用できます。ahamo は駐在員や長期旅行者にも人気で、プランに含まれる国際ローミングデータもある程度用意されていますが、長期渡航ではその上限を気にするより旅行用 eSIM を併用するほうが素直です。Wi-Fi Calling の海外挙動は、docomo ではなく ahamo 自身のサポート記事で確認してください。

povo(au / KDDI オンライン専用)

povo は KDDI のオンライン専用ブランドで、基本料金 0 円+トッピング(データを必要な分だけ買い足す)モデル。KDDI の回線に載っているので対応機種なら Wi-Fi Calling が使えます。長期滞在中はベース契約を最小構成のまま維持しつつ、番号は Wi-Fi Calling で保持、データは eSIM で確保する、という運用が相性抜群です。povo 自身のヘルプで海外利用の記述を確認してください。

LINEMO(SoftBank オンライン専用)

LINEMO は SoftBank の回線を使い、対応機種で Wi-Fi Calling が使えます。海外利用に関する記述はサブブランドの LINEMO 側で改めて確認してください — 親キャリアより保守的な表現になっていることがあります。

UQ mobile(KDDI サブブランド)

UQ mobile は KDDI のサブブランドで、多くの機種で Wi-Fi Calling をサポートしています。他のサブブランドと同様、自分のプランでの海外利用ルールと対応機種を確認してください。UQ プリペイドはポストペイドと挙動が違うので、自分の契約種別で確認するのが重要です。

Y!mobile(SoftBank サブブランド)

Y!mobile は SoftBank のサブブランドで、多くの機種で Wi-Fi Calling をサポートしています。同じ話 — SoftBank ではなく Y!mobile 自身の Wi-Fi Calling サポート記事で海外利用の記述を確認してください。

MVNO(格安 SIM) — IIJmio・mineo・OCN モバイル ONE・BIGLOBE・HIS モバイル

独立系の MVNO(格安 SIM)は docomo・au・SoftBank の回線を借りていますが、Wi-Fi Calling のサポートはブランドと端末の組み合わせでかなりばらつきます。多くの MVNO では SIM 単体販売が中心で、その場合端末側の通信事業者プロファイルに親キャリアの Wi-Fi Calling 設定が入っておらず、トグル自体が出ない・出ても海外で動かない、というケースがあります。「海外でも日本の番号を確実に受けたい」が最優先なら、独立系 MVNO よりオンライン専用サブブランド(ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile)か親キャリア本体のほうが安定します。

正直な話:ここに具体的な料金を載せない理由

キャリアの料金プラン、海外利用ルール、国際ローミングパック、サブブランドの仕様、対応機種リストは短いスパンで変わります。ハードコードした表を載せると数か月で古くなりますし — 銀行の OTP がソウルのホテルで届かないことは、旅程を止めかねない致命的なミスです。信頼できるのはいつも同じ手順です:自分の キャリアの公式 Wi-Fi Calling サポートページを開き、「Wi-Fi Calling 海外」で検索し、自分のプランと端末に関する記述を確認する。そして出発前に自宅でテストする。

日本を出発する前にテスト

  1. 日本の回線で Wi-Fi Calling を ON にし、VoLTE も ON になっていることを確認する(楽天モバイルの場合は Rakuten Link を起動)。
  2. キャリアが求めるなら緊急通報用の住所を登録する — 海外では設定できない場合があります。
  3. 海外にいる状態を再現:機内モードを ON にしてから Wi-Fi だけ ON に戻す。これで手元のスマホは「ソウル・台北・ホノルル・バンコクのホテルの Wi-Fi しかない状態」と等価です。
  4. 別のスマホから自分に発信し、SMS も送る。どちらも Wi-Fi 経由で(楽天モバイルは Rakuten Link 経由で)着信することを確認する。
  5. 三菱UFJ・三井住友・みずほ・楽天銀行・PayPay 銀行、あるいはマイナポータルにログインし、OTP が届くことを確認する。

自宅の Wi-Fi のみでこの 4 点が動くなら、ソウルのホテル、台北の Airbnb、ホノルルのコンドミニアムでも同じ挙動になります。

番号は Wi-Fi Calling、データは eSIM。

Wi-Fi Calling(と Rakuten Link)はデータ通信を提供しませんし、Wi-Fi に接続しているときしか使えません。街を歩き回っている間 — Google マップ、LINE、Naver Map、Papago、Uber — には本物のモバイルデータが必要で、それが旅行用 eSIM の役割です。しかも eSIM を使えばキャリアの高額な国際ローミングは完全に回避できます。日本回線はデータローミング OFFeSIM 側はデータローミング ON にし、データ通信回線を eSIM に指定、モバイルデータの自動切替も OFF にする — そうすれば日本のキャリアが裏で勝手に海外データを掴むことは絶対にありません。詳しい切替手順は Wi-Fi Calling + eSIM 設定ガイド をどうぞ。

FAQ

Qdocomo の Wi-Fi Calling は海外でも使えますか?

Adocomo は多くのポストペイド料金プランと最新の iPhone、docomo が対応表に掲載している Android で Wi-Fi Calling をサポートしています。ahamo も含みます。Wi-Fi 経由で日本の番号に発着信した通話は、原則として国内利用と同じ扱いで請求されます。料金プランや端末によって仕様が異なるため、渡航前に docomo 公式の Wi-Fi Calling サポートページで自分の契約と端末が対応しているかを必ず確認してください。

Q楽天モバイルは違うのですか? Wi-Fi Calling ではなく Rakuten Link を使うのですか?

Aはい。楽天モバイルは標準の Wi-Fi Calling トグルではなく、専用の Rakuten Link アプリ経由で音声通話と SMS を扱います。Rakuten Link で日本の番号に発信する通話は世界中ほぼどこの Wi-Fi(またはデータ通信)からでも無料です。ただし、Rakuten Link を経由せずに標準の電話アプリに直接かかってきた着信には国際通話料金が発生することがあるので、楽天モバイルの場合は「Rakuten Link を常時起動して発着信をアプリに集約する」のが基本です。iOS / Android どちらでも動作します。

Q国際ローミングは依然として契約しておく必要がありますか?

A通常は不要です。Wi-Fi Calling が音声通話と SMS(銀行 OTP、家族との通話、マイナポータル SMS など)を担当し、旅行用 eSIM がデータ通信(Google マップ、LINE、翻訳、Uber)を担当する構成にすれば、docomo・au・SoftBank・ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile のいずれでも高額な国際ローミングを ON にする必要はありません。日本側の回線はデータローミングを OFF にしておけば、意図しない請求が発生しません。

Qahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile は、海外長期滞在中も日本の番号を維持できますか?

Aはい。ahamo(docomo 系)、povo(KDDI 系)、LINEMO(SoftBank 系)、UQ mobile(KDDI サブブランド)、Y!mobile(SoftBank サブブランド)はいずれも親キャリアの回線を使うため、対応機種であれば Wi-Fi Calling をそのまま利用でき、海外長期滞在中に 090/080/070 の番号を維持するもっとも安上がりな選択肢になります。契約を有効に保ち、Wi-Fi Calling を ON にしておけば OK です。ただし各サブブランドの海外利用に関する記述は、親キャリア(docomo・au・SoftBank)本体よりも保守的に書かれていることがあるため、各ブランド自身のサポートページを確認してください。

QWi-Fi Calling が海外で使えるなら、旅行用 eSIM は不要ですか?

Aいいえ、必要です。Wi-Fi Calling が扱うのは音声と SMS のみで、しかも Wi-Fi に接続しているときだけです。街を歩きながら Google マップ、LINE、翻訳、Uber、Grab を使うにはモバイルデータが必要で、それが旅行用 eSIM の役割です。ソウル・台北・ホノルル・バンコクなどでは eSIM をデータ通信、日本回線はデータローミング OFF、という構成にしておけば料金は予測可能な定額で済みます。

まとめ

どのキャリアでも — docomo・au・SoftBank・楽天モバイル・ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・Y!mobile — 定石は同じです:自分の プランと端末で Wi-Fi Calling(もしくは Rakuten Link)が海外でも動くことを確認し、国際ローミングはスキップし、自宅でテストし、データ通信は旅行用 eSIM に任せる。詳細は 海外で電話番号を維持する完全ガイド を参照してください。渡航先のデータプランは 韓国台湾タイ などから、あるいは 渡航先一覧 から選んでください。

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